矯正治療はどのように選ぶのが正解?
矯正治療をしたいと思っても、たくさんある歯科医院からどのように選んだらいいのだろう?と悩まれるかもしれません。何を基準にして選ぶとよいのでしょうか。検証していきましょう。
〈大学病院と個人の矯正医院、どちらがいいのか?〉
大学病院のほうが症例も矯正医も多いから安心だと思われるかもしれません。たしかに大学病院では多くの症例を扱うため、経験豊富な矯正医が在籍しています。また受け口などを骨格から治す場合、顎の骨を切る外科手術を行いますが、それができるのは大学病院のような大きな病院です。しかし通常の矯正では、研修医の先生が教授などの指導を受けながら行うことが多いです。また待ち時間も長いというデメリットもあります。
一方、個人で開業している矯正医院の場合、多くは大学病院で5年以上経験を積んでから開業をしているため、経験豊富な歯科医師が治療してくれるでしょう。また家から通いやすい距離のところであれば、何らかのトラブルが起きたときにすぐに対応してもらえるなどのメリットがあるでしょう。しかしそのような矯正医院の多くは、保険治療を行っていないため、むし歯治療などの保険治療を行う場合は、別の歯科医院に通う必要があります。
他にも、一般の歯科医院が月に1回矯正医を呼んで矯正を行ってくれるところもあります。しかし何らかのトラブルが起きたときに、担当の矯正医に診てもらえないかもしれませんし、予約の日が限られているというデメリットもあります。
矯正を行う病院を決める場合は、よくホームページなどを調べて今までの症例実績や、日本矯正歯科学会の認定医がいるかどうか、またカウンセリングの際に無理に矯正をすすめるのではなく、メリット・デメリットをきちんと説明してくれる信頼できる矯正医のいる病院を選ぶと良いでしょう。