子どものころに矯正していたのに、気づいたら歯並びがまた悪くなってしまった、という方は意外と多いです。また矯正をするとなると、期間や費用なども気になるかもしれません。もう一度矯正したい場合、どうしたら良いのでしょうか？

 

〈どうして後戻りするの？〉

矯正したあとの歯並びは、永久的なものではありません。歯はつねに、元あった位置に戻ろうとする力が働くからです。特に矯正を終えたばかりの１年間は最も後戻りしやすい時期です。そのため、“リテーナー”と呼ばれる保定装置を矯正医の指示通りに装着しなければなりません。リテーナーを装着することによって、歯槽骨を安定させることができます。骨が安定すると歯の位置も動きづらくなります。

　矯正後のトラブルで最も多いのは、リテーナーを矯正医の指示どおりに使用し続けなかったために後戻りしてしまうことです。また舌を前に出すなどのクセも後戻りの原因になります。

 

〈もう一度矯正をしたい場合はどうしたらいい？〉

後戻りしてしまって、歯並びが悪くなってしまった場合どうしたら良いのでしょうか。可能であれば、以前矯正してもらった歯科医院で一度相談すると良いでしょう。もしその歯科医院が閉院していたり、自分自身が引っ越しをしたなどの原因でそこに通えない場合は、再矯正を行ってくれる矯正歯科を探しましょう。

　再矯正の場合は、以前ほどの費用がかからないことが多いです。一度カウンセリングを受け、どのような装置を使用するのか、期間や費用などの相談をすると良いでしょう。