叢生とは、前歯のところがガタガタしている歯並びのことです。現代人は顎が小さいため、叢生になる方が昔よりも増えています。部分矯正で叢生を治すことはできるのでしょうか？

 

〈叢生はむし歯や歯周病になりやすい〉

叢生があると、歯磨きがとてもしづらいです。そのため汚れが溜まって、むし歯や歯周病になりやすいです。歯並びを整えることによって、お口のトラブルを防ぐことができます。

 

〈部分の矯正のメリット〉

叢生の気になるところだけを治す部分矯正には、多くのメリットがあります。

①短期間の治療

通常の矯正治療の場合、２～３年ほどの期間がかかりますが、前歯だけの矯正の場合は歯を動かす範囲が少ないため、数ヶ月程度で終わることが多いです。結婚式前などで急いでいる方などにおすすめです。

②治療費が安い

通常の矯正治療の場合、１００万前後の費用がかかります。しかし部分矯正であれば、矯正する範囲が狭いため、その分費用も安く抑えることができます。

③痛みが比較的少ない

通常の矯正治療は歯列全体に力をかけるため、どうしても痛みが出やすいです。部分矯正の場合は範囲が狭いため、痛みが少ないでしょう。

 

〈部分矯正のデメリット〉

①部分矯正では直せない叢生もある

部分矯正は、軽度の叢生の場合は可能ですが、ガタガタが強い場合は歯列全体の大きさを広げたり、抜歯をしてスペースを作るなど、歯列全体を動かす必要があります。

②噛み合わせを治すことはできない

部分矯正は前歯だけを動かすため、奥歯の噛み合わせは変わりません。噛み合わせも含めて直したい場合は、全体の歯列矯正をする必要があるでしょう。

自分の歯並びにどのような矯正方法が一番合っているか、矯正医の意見を聞きながら決めていきましょう。